私の履歴書を公開します③
2015年、7年間のアメリカ生活を終えて日本に帰国しました。
帰国後、私が選んだ仕事は、これまでのキャリアからは少し意外なものでした。
それが、長崎県佐々町の「地域おこし協力隊」です。
ホテル、レストラン、そしてディズニーワールド。
ずっとサービス業の世界で働いてきた私が、なぜ突然、自治体の仕事をすることになったのか。
そして、3年間の地域おこし協力隊としての経験から、私は何を学んだのか。
今回は、2015年10月から2018年10月までの3年間についてお話しします。
2015年9月1日、7年間のアメリカでの仕事を終えて帰国しました。
実は、アメリカにいる時にすでに転職活動を行っていました。そして、就職先を決めたうえで帰国しました。
アメリカで働いていた時、よくゲストから「日本へ旅行に行く予定なんだけど、どこかおすすめの場所はある?」と聞かれることがありました。
私は関東生まれ関東育ちで、関東以外の地域のことをあまりよく知りませんでした。そのため、ゲストに日本のことを正しく伝えることができない自分に悔しい思いをしていました。
アメリカで働いたことで、私は逆に「もっと日本のことを知りたい」と思うようになりました。
そこで、日本に帰るなら関東以外の地域のことを知るためにも自分が行ったことのない地域で働きたいと考えて、転職活動をしていたのです。
ある日転職サイトを眺めていたとき、「地域おこし協力隊募集」の文字が目に飛び込んできました。
地域おこし協力隊
「地域おこし協力隊ってなんだろう?」
それが最初のきっかけでした。
地域おこし協力隊とは、総務省が実施している制度で、都市部から過疎地域に移住し、自治体の委嘱を受け地域の問題解決や活性化の活動に携わります。(地域おこし協力隊HPより引用)
その地域に住んで、地域の人たちと一緒に地域の課題を解決していく。これまで経験したことのない仕事でしたが、地域のことを知るいいきっかけになると思い、応募しました。
選んだ地域は、長崎県佐々町。
なぜこの町を選んだかというと、理由は二つ。
①見たことも聞いたこともない町だったから
②長崎県は、昔から海外との交流が盛んな場所だから
やはりアメリカで働いていたので、海外とのつながりがある場所がいいなと思い、この町を選びました。
長崎県佐々町
長崎県佐々町は、佐世保市から車で約20分のところにある人口約1万2000人の町です。
町の中心に佐々町役場があり、周りにはスーパーや地元レストランなどがたくさんあり、比較的便利な町でした。
私はこの佐々町役場で嘱託職員という立場で働くことになりました。
最初は、受けて入れてもらえるだろうかと不安でしたが、町の人たちはみんな優しく、協力的でとても安心したことを覚えています。
地域おこし協力隊の活動
私がこの町で行ったことは主に次の5つです。
①「佐々ストロベリーフェスティバル」を企画・実施
②「佐々キャンドルライトファンタジー」を企画・実施
③「いちごもろぶた寿司」の開発
④SNSにて佐々町の情報発信
⑤英会話教室の運営
まずはイベントを企画・実施することで周辺地域から佐々町に足を運んでもらおうと考えました。
佐々町の特産品はいちごだったので、いちごをPRするため、イベントの開催や新商品の開発に取り組みました。
佐々ストロベリーフェスティバルは、実はアメリカにいた時に行ったことがあるStrawberry Festivalから着想を得ました。
また、佐々町には「もろぶた寿司」という郷土料理があって、通常の酢飯にいちごを混ぜてお寿司をピンク色にしたら可愛いし、SNS映えするのではないかと思い、新商品開発に挑戦しました。
商品開発にかかる費用をクラウドファンディングで集める手法を取り、目標金額70万円に設定し、最終的には90万円集めることに成功しました。

他にもペットボトルに地元幼稚園児に絵をかいてもらい、LEDライトを取り付けたものを町の木に飾り付けるイベント「佐々キャンドルライトファンタジー」やSNSでの情報発信などを行いました。
そして、英語を活かすために英会話教室を開催しました。地元のレストランを間借りして、大人向けに毎週水曜日の午前6時半~午前8時まで、みんなで朝食を食べながらゆったり英会話を楽しむ会でした。地元の方との交流が生まれ、気が付けば1年以上続いていました。
地元小学校のALTの先生にも協力してもらい、最終的には福岡からも生徒さんが来てくれるようになっていました。
なぜ辞めたのか
地域おこし協力隊の任期は3年間でした。その後、その地域に定着して住み続ける協力隊もいましたが、私は佐々町を離れ関東に戻ることにしました。
ちょうど任期が終わろうとしているころ、大学生時代にアルバイトしていた時にお世話になったオリエンタルランドの先輩から、オリエンタルランドで募集が出ているから応募してみないかとお話をいただいていました。
新卒で受けたものの入社することが叶わなかったあのオリエンタルランドでした。
これも何かの縁だと思い、経験者採用を受け、採用をいただくことができたのです。
そこで何を学んだのか
佐々町地域おこし協力隊として働いた3年間、町の人たちに支えられて生きてきたと言っても過言ではありません。
イベント一つとっても、私一人では到底実施できませんでした。
もろぶた寿司の商品開発も、地元のおばあちゃんが協力してくれたからこそ、実現することができました。
たくさんの方に協力してもらったからこそ、私は3年間、さまざまなことに挑戦することができたのだと思います。
人と協力して何かを成し遂げることは、簡単なことではありません。
自分が何をしたいのか。
何のためにやるのか。
それを相手にきちんと伝え、目的を共有すること。
そして、「一緒にやりたい」と思ってもらうこと。
この3年間を通して、私はそんなことの大切さを学びました。
振り返ってみると、この経験は、その後の私の仕事にも大きくつながっていくことになります。
そして2018年、3年間の地域活動を終えた私は、次のステージへ進むことになりました。
それは、大学生の頃から憧れていた会社への入社でした。
そう。
新卒では入社することができなかった、あのオリエンタルランドです。


